2016.02.19

U-23主将の遠藤航は、レッズにどんな「化学反応」を起こすのか

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 2年越しのラブコールを受けて今季、湘南ベルマーレから浦和レッズに完全移籍した遠藤航。主将を務めるU-23日本代表はもちろん、日本代表での活躍も期待される彼は、レッズでどんな化学反応を起こし、悲願のタイトル奪取にどれだけ貢献できるのだろうか。

レッズに移籍した遠藤航。彼にかかる期待は大きい レッズはここ数年、3バックの最終ラインは、左から槙野智章、那須大亮、森脇良太で不動だった。ボランチも、キャプテンの阿部勇樹が絶対的な存在として君臨し、昨年日本代表に復活した柏木陽介とのコンビは、まさに磐石と言えるものだった。前線のポジションは選手の入れ替えが頻繁に行なわれるものの、3バックとボランチの顔ぶれは、ほぼ変わることなく、レギュラーは固定されてきた。

 しかし今季、無風状態にあったそれらのポジションに風穴が開いた。新風を吹き込んだのは、他ならぬ遠藤である。とりわけ、レギュラー争いへの緊張感が一気に増したのは、最終ラインである。那須が言う。

「新しい選手が入ってきて、より競争意識が高まって、それぞれがより個性を出そうとしている。もちろん、常に『自分が試合に出たら勝つ』という気持ちでいるので、試合に出たら『任せてください』という自信はあります。でも、(ポジション確保への)危機感はすごくありますよ」

 槙野もまた、例年以上に危機意識が高まっているという。

「遠藤選手に、DFブランコ・イリッチ(スロベニア代表。FCアスタナ/カザフスタン→)も入ってきて、ひとつのミスでメンバーが変わるぐらい、質の高い選手が(最終ラインに)そろった。『負けられない』という気持ちがすごく強くなったし、ミスなく、隙のないプレーをしていかないといけないと思っています」