名波×小倉がいきなり激突。福田正博がJ1注目監督の采配を読む (3ページ目)
また、昨年、井原監督のもとで守備を整備して昇格を勝ち取った福岡は、今シーズンも堅守をベースにFWウェリントンにゴールを託す戦い方が多くなるだろう。
中盤に経験のあるダニルソン(前・名古屋)を獲得できたのはプラス要素だが、昨年20試合に出場し、プレーオフでもファインセーブを連発したGK中村航輔が古巣・柏に復帰したことはマイナスといえる。新たに獲得した韓国代表GKイ・ボムヨンは、キャンプ中も一生懸命日本語の練習をしていただけに、DF陣の連係を深めて安定した守備を築いてもらいたい。
この磐田、名古屋、福岡の3チームに加え、昇格組の大宮、昨年J1年間13位の甲府、同14位の仙台、同15位の新潟も、残留を目指して戦うことになるだろう。さらに、昨年旋風を起こして年間8位となった湘南ベルマーレも苦戦する可能性がある。MF永木亮太、DF遠藤航、GK秋元陽太と、中心ラインの3選手が抜けた穴は大きく、チームを率いて5年目となるチョウ・キジェ監督の指揮に期待がかかる。
一方、今年ダークホースになる予感があるのが鳥栖(昨季年間11位)だ。シーズンオフはドイツの名将・マガトの監督就任も噂されたが、結局は昨年までFC東京を2年間指揮したマッシモ・フィッカデンティを新監督に迎えた。
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