本山雅志の挑戦「地元ギラヴァンツですべての力を出し切る」 (4ページ目)
あと、FW池元(友樹)以外にも、(ギラヴァンツには)実は4人も東福岡高出身の選手がいたんですよ。それで、東福岡の監督、コーチ、先生方、食堂のことまで話題が共通だから(笑)、昔から知り合いだったみたいにリラックスした話ができたんです。そうやって、少しずつみんなと打ち解けられてよかったです」
「初心に帰る」という意味を込めて、ギラヴァンツでは東福岡高時代の練習着の背番号だった「43番」を選んだ本山。相変わらず、言葉の端々からは謙虚さがにじみ出ている。
「ギラヴァンツは、各選手の技術が高くて、ボールを持った次のプレーまでイメージして走っているから、あとは何か“スタイル”がハマりさえすれば、2倍も3倍も強くなるチームだと感じて、ワクワクしています。例えば、東福岡高のサッカーと言えば“サイド攻撃”だよねって感じで、歴史が長いチームには代名詞になるような、得意なプレースタイルがありますよね。そういうのが築ければ……。もちろん、そこは監督が今作ってくれていると思うんで、自分はすべての力を出して、サッカーをするだけです」
まだレギュラーの座を勝ち取ったわけではない。チームで活躍できる保証もない。ゆえに、本山が「J1昇格が目標」などと大きなことは口にすることはない。だが、彼は地元のギラヴァンツ北九州で、自らができることを余すことなく出し尽くす準備は整っている。
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