柏・工藤壮人「海外勢との戦いで問われるのは適応力」 (5ページ目)
「最後は走ってプレッシャーを与えて、シャトルランみたいでしたね(笑)。自分らしいかどうか分からないですが、時間も時間だったんで。チームとしてはまだまだでも、こうやって勝ち抜くことで次が見えます」
試合後、彼はさばさばとした表情で言った。
しかし、悔しさがないはずはない。宴の夜、ゴールを使命とする男は無得点だった。後半途中に3-1とリードした展開、右からのクロスを頭で合わせたが、GKに阻まれた。その直後にチームは追撃弾を放り込まれている。
「あれは決めないと、ですね。ファーポストを狙ったんですが、少しコースが甘くなった。ヘディングするとき、相手GKが思ったより速く動いたんで迷ってしまって。それも反省点にして、次に挑みますよ」
ゴールゲッターの疼(うず)きを抑えながら、工藤は言った。
5月6日、柏はアウエーでビン・ズオンとグループリーグ最終節を戦う。そして5月19日、26日にはラウンド16、グループGの2位(北京国安、水原三星、ブリスベン・ロア-のいずれか)との対戦が待つ。
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