日本代表の弱点であるDFラインのベストな組み合わせは?

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■日本の弱点、センターバックに期待の新星

 国内合宿が実施されるなど、6月のW杯予選へ向けて、ハリルホジッチ監督が率いる日本代表チームの土台づくりが始まっている。W杯本大会で格上に勝つために、カウンターだけではなく、ポゼッションもできなくてはいけないし、セットプレーも含めてゴールを決めるための引き出しを増やす必要がある。これから、そういうところをどれだけ緻密に積み上げていけるかだろう。

 今回は、DFラインについて考えてみたい。とくにセンターバックは、日本代表のウィークポイントと言われ続けているポジションであり、勝負を決める最重要エリアだ。有無を言わさず上がってくるボールに対して、ペナルティエリアの真ん中で屈強な相手FWに競り勝てるかどうか。フィジカルコンタクトで負けているようでは格上とは戦えない。アスリートとしての体の強さをもっとも求められるのがセンターバックであり、格上と戦ううえで絶対に強化をしなくてはいけないポジションといえる。

 また現代サッカーでは、アグレッシブにDFラインを高くする場合、センターバックにかかる負担はより大きくなる。なぜなら、守備陣形をコンパクトにしてDFラインを高くすると、センターバックの背後に大きなスペースができるため、そこを狙ってくる相手FWと競走できるスピードが要求されるからだ。そのため、センターバックはスプリント能力がなければいけないし、判断も早くなくてはいけない。それがより顕著になってきている。

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プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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