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今季も混戦?福田正博が2015年J1の上位争いを予想する (2ページ目)

  • photo by Ito Shingo/AFLO SPORT

 守備陣には日本代表DF森重真人という核がいて、同じく日本代表の太田宏介も左SBにいる。去年の順位(9位)ではいけない戦力だ。フィッカデンティ体制2年目で、監督が日本人選手の特徴を把握してきているはずなので、その采配にも注目したい。

 西野朗監督が2年目になる名古屋も面白い存在だ。もともと戦力はそろっている。そこに長身191cmのFWノヴァコヴィッチが加入して軸がしっかりした。Jリーグのチームが弱点にしている「高さ」で勝負ができるようになったことは有利に働くはずだ。

 Jリーグ全体が盛り上がるためには、これら上位候補にそれ以外のチームがどれだけ食い込んでくるかがポイントになる。私が特に注目しているのは、昨年圧倒的な強さでJ2を制し、昇格してきた湘南ベルマーレだ。曺貴裁(チョウ・キジェ)監督の運動量豊富なサッカーがどこまで上位陣をかき回してくれるか楽しみだ。

 そのほか、Jリーグでの戦いを熟知している歴戦の猛者、ネルシーニョ監督が就任したヴィッセル神戸も注目のチーム。神戸はタイトルを目指して昨年補強をしたが、思うような結果を残せず11位。今年、柏で結果を出してきた「勝てる指揮官」であるネルシーニョ監督を招聘した。選手もさらに補強しており、ネルシーニョ監督がどんな手綱さばきを見せてくれるのか楽しみだ。

 やや心配なのがサンフレッチェ広島だ。高萩洋次郎(ウエスタン・シドニーへ移籍)、そして石原直樹(浦和へ移籍)が抜けたのは大きい。森保一監督が、どのような選手を起用してくるのか、戦い方に注目したい。

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