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今季も混戦?福田正博が2015年J1の上位争いを予想する (4ページ目)

  • photo by Ito Shingo/AFLO SPORT

 そうすると当然、上位チームにはその守備を崩すための豊富なアイデアが求められる。そういった特徴の異なるチームの対戦があることで、日本サッカーに多様性が生まれてくる。そして、リーグ全体の盛り上がりにもつながる。

 Jリーグにも面白い試合はある。ただ、その数が欧州リーグより少ないことも事実。だから、観客が面白いと思える試合、質の高い試合を増やしていく努力をまだまだ続けていかなくてはいけないと思う。

 Jリーグが、中国や韓国、中東各国、オーストラリアのリーグに抜かれてしまうのか、それとも踏みとどまってもうひとつ上のレベルに進めるか。ここ数年がとくに重要になると私は思っている。選手には、危機感を持ってやってもらいたい。同時に、多くのファンがサポートをしてくれることの素晴らしさ、ありがたさを、プロサッカー選手としてしっかり認識をして、感謝しながらプレーしてほしい。

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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