今季も混戦?福田正博が2015年J1の上位争いを予想する
今季から2ステージ制に舵を切ったJ1。3月7日に開幕する今シーズンの展望を福田正博氏が語った。
今シーズンから2ステージ制となるJ1。18チームが頂点を目指して戦う ファーストステージ、セカンドステージのどちらかを制する力があるクラブとなると、やはりまずは昨年3冠を達成したガンバ大阪の名前をあげたい。そして浦和レッズ、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレが優勝争いをリードしていくのではないか。FC東京、名古屋グランパスもこの上位争いに加わってくるだろう。
ガンバ大阪は、FW宇佐美貴史がチームを引っ張っていくぐらいの気持ちで輝きを放ってほしい。宇佐美のほかに、MF阿部浩之ら20代の若手が多く、伸びしろはまだまだある。ベテランのMF遠藤保仁、今野泰幸らの存在も大きい。
浦和は前回も話したとおり、ペトロビッチ体制4年目となり、なんとしてもタイトルがほしいシーズン。安定した強さを見せつけてほしい。鹿島は日本代表のMF柴崎岳、DF昌子源ら、若い世代がどこまで成長していくかに注目したい。
就任4年目になる川崎の風間八宏監督にとって、今年はタイトルを獲得したいシーズンのはずだ。MF中村憲剛、FW大久保嘉人らベテラン勢も、今年こそと意気込んでいる。ACLがないためスケジュール的にもそれほどタイトではないので、コンディション調整でACL出場クラブより優位といえる。
FC東京は各ポジションにメンバーがそろっている。何よりも、FW前田遼一が加入したことで攻撃の軸ができた。前田はコンスタントに仕事ができる選手で、好不調の波が少なく、安定したオールラウンドプレーヤー。昨年ブレイクしたFW武藤嘉紀は前田が入ったことでさらにゴールを決められるのではないか。
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プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。