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【ワールドカップ】サッカー日本代表を「世界」はどう見たか ベンゲル、スカローニ、モドリッチ... (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Akiko Tonegawa

【ネイマール「前半は日本のほうが落ち着いていた」】

 同じく、クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督も、日本の厄介さを別の角度から説明している。

「規律のある組織力と、相手の小さなミスを確実に突く能力によって、どんな代表にとっても厄介な存在になった」

 確かに日本は、圧倒的な個の力で試合を支配するチームではない。しかし、相手の一瞬の判断ミスや立ち位置のずれを見逃さず、それを得点機へと変えてしまう。だから強豪国ほど、日本との試合では集中力を切らすことができない。

 その感覚は、実際に今大会で日本と戦った監督たちほど強いかもしれない。オランダ代表のロナルド・クーマン監督は、日本との激闘を振り返りながら、試合後の記者会見でこう語っている。

「日本との試合は過酷だ。10万回でも言おう。日本を過小評価するのはやめたほうがいい」

 オランダ本国では、日本戦の引き分けという結果に批判も巻き起こった。しかし、クーマンはその矛先を選手やチームにではなく、日本を正しく評価していない周囲へ向けた。「相手が日本だった」という事実だけで、その試合の難しさは十分に説明できるというのである。

 ブラジル代表のネイマールも、同じような印象を抱いていた。日本戦を前に、グループステージの日本の3試合を見返し、徹底的に分析したという彼は、ブラジル『SporTV』の番組のなかでこう振り返っている。

「日本と対戦するのは、いつだって難しい。組織的で、技術も高い。でも、それだけじゃない。彼らには特別なものがある。全員が、いつどこに仲間がいるのかを理解してプレーしているんだ。

 今回のワールドカップでも、日本の試合は全部見たし、ブラジル戦の前にも徹底的に研究した。彼らは本当に何ひとつ簡単にはやらせてくれない。スペースを見つけるために、こちらは必死にならなければならない。そのせいで、試合中に少し焦りや苛立ちまで生まれてしまう。実際、今回の試合でもそうだった。前半は日本のほうが落ち着いていた。一方の僕たちは、攻める道筋をなかなか見つけることができなかった」

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