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【ワールドカップ】サッカー日本代表を「世界」はどう見たか ベンゲル、スカローニ、モドリッチ... (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Akiko Tonegawa

【ブッフォン「今回はさらに成長」】

「世界のサッカーは全体的にレベルが上がっているが、そのなかでも日本の成長は目覚ましい。彼らは試合開始から終了まで、自分たちが何をすべきかを完全に理解している」

 決勝の舞台に立つ指揮官も、日本を「完成されたチーム」と評する。それはもはや、偶然の躍進ではないという意味でもある。

 かつて日本と対戦したことのある元イタリア代表の守護神ジャンルイジ・ブッフォンも、その進化に驚きを隠さなかった。イタリアの名物記者イヴァン・ザッザローニによると、彼は日本についてこう語ったという。

「当時も日本には驚かされたが、今回はさらに世界レベルにまで成長を遂げていた。技術だけではない。ものすごい運動量があり、最後まで激しいマークを続け、相手に自由を与えない。次のワールドカップでは、間違いなくさらに大きな存在になるだろう」

 世界は日本を「アジア最強」として見ているのではない。世界基準で見ても、すでに一流国の代表チームとして認識し始めているのである。

 では、世界は日本のどこを恐れているのだろうか。多くの監督や選手が挙げたのは、個々の選手の能力ではなかった。

「日本と対戦すると、とにかく消耗する」というのは、対戦国の選手たちの共通した印象だった。最後まで落ちない運動量。寸分の狂いもない組織力。そして攻守が切り替わる瞬間の驚異的なスピード。そのすべてが90分間、あまり衰えない。だから日本は、どの強豪国にとっても最も嫌な相手になっている。

 2022年カタール大会で日本と対戦し、PK戦の末に下したクロアチア代表の主将ルカ・モドリッチは、クロアチアのスポーツ紙『Sportske novosti』にこう語った。

「今の日本と戦うには、きっと信じられないほどの体力と集中力が必要になるだろうね。彼らは最後まで走ることをやめない。集中力も切れない。試合のテンポを一瞬たりとも相手に譲らない。今大会で私が最も印象に残ったチームのひとつだ」

 世界最高峰のゲームメーカーが口にしたのは、日本の技術ではなく「90分間の強度」だった。

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