【ワールドカップ】サッカー日本代表の10代を「育成の名将」が振り返る 「鈴木彩艶は17歳でA代表に招集しようと......」 (3ページ目)
【スペイン帰りの15歳の少年】
「U-17ワールドカップが終わった時には、そのままA代表へ招集してもいいんじゃないかなと、僕は思っていました。そういう話もしていましたし。
当時所属する浦和レッズには西川周作選手がいて、彼も年齢を重ねながら成長していって『簡単にレギュラーを渡さない』という意地もあったのだと思います。西川選手の壁は高くて、浦和ではなかなか出場機会を得られなかったですけれど、偉大な先輩の背中を見てプロとして生きていく覚悟といったものが身についていったのかなと」
2017年のU-17ワールドカップには、当時16歳の久保も選出されている。彼は同年のU-20ワールドカップに飛び級で選出され、板倉滉(当時・川崎フロンターレ/現・アヤックス)、冨安健洋(当時・アビスパ福岡/現・アヤックス)、堂安律(当時・ガンバ大阪/現・フランクフルト)、小川航基(当時・ジュビロ磐田/現・NEC/大会途中で負傷)らとともに世界のベスト16入りを経験した。
「2014年から2016年あたりの日本代表では、長谷部誠、本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司らが中心でしたが、彼らは育成年代の代表から吸い上げられていったわけではない。アンダー世代の代表から日本代表へつながる選手を輩出するのは、国際大会での結果と同じぐらい我々に与えられた課題でした。
幸いにもU-20日本代表の内山篤監督とは以前から懇意にしていたので、『将来の日本代表につながる選手を一貫した指導で育てていこう』という話をしていました。そういうこともあって、鈴木や久保をU-20日本代表へ送り込むことができたのです」
森山監督が久保を初めて招集したのは、当時15歳である。もう10年ほど前になるが、スペイン帰りの少年の記憶は鮮明だ。
「初めて招集した時の練習で、ずっと『出せ、出せ!』とパスを要求していました。出せと言うだけじゃなく、マークを外したりスペースを認知したりして、ここならプレッシャーを受けないとか、相手が来たらワンタッチでかわすとか、ボールがどこへ行っても関わろうとしていました。
印象的だったのは、うしろ向きのプレーがないことですね。常に前を向く、仕掛ける、シュートへ持ち込む。そういうプレーがホントに印象的でした」
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