【サッカー日本代表】清武弘嗣が語るザックジャパンの敗因 「監督を信じて、選手たちを信じてやりきれたかというと......」 (2ページ目)
【一枚岩になるのは簡単ではない】
── 「史上最強」と言われていたチームが1勝もできなかったという意味では、失意もかなり大きかったのではないでしょうか。
「ロンドンオリンピックの時とは真逆の結果になってしまいましたからね。オリンピックの時は『最弱』と言われていたけど、ベスト4までたどり着くことができた。あのチームは一体感があったし、いい意味で割りきって、やることが徹底されていたと思います。
一発勝負の短期決戦では、そういう部分が一番大事なんだなって思いました。ひとつのことを信じ抜くというか、誰かが『これ違うやろ?』って思いはじめても、それをストップできる選手だったり、同じ方向に持っていける選手が絶対に必要なんです。
やっぱり、みんな個性があるから、ひとつにまとまるのって難しいんですよ。特に代表選手なんて『個性の塊(かたまり)』ですから。そんな選手が集まれば、一枚岩になるのは簡単ではないです。
でも、まとまることができれば、それこそ最強になる。今の代表チームを見ていると、それを感じるんですよね。外から見ているだけなので、本質はわからないですけど、力のある選手たちがひとつになって戦っている。本当にすごくいいチームだなって思いますね」
── ザックジャパンは、ひとつになりきれなかったということでしょうか。
「僕たちもまとまってはいた、と思います。でも、本当に最後まで監督を信じて、選手たちを信じてやりきれたかというと、そうじゃなかったのかなって。
別に確執とか、わだかまりとか、そういうものがあったわけではないですけど、今あらためて思えば、まとまりきれなかったんでしょうね。結果的に1勝もできなかったわけですから」
── あらためてザッケローニ監督は、清武選手にとってどういう存在でしたか。
「自分をここまで大きくしてくれた存在ですよ。いろんな選択肢があるなかで、僕を代表に選んで、そして使ってくれた。
ほかの監督だったらどうだったのかなって、考えたこともあります。たぶん、ザックさんじゃなかったら、代表に選んでくれなかったんじゃないでしょうか。だから僕にとっては、自分を成長させてくれた恩師のひとりですよね。自分が変わるきっかけをくれた人かなと思います。
僕は、あまり自信がなかったんですよ。主張するタイプではないし、ミスをすればヘコんでしまう。まだ若かったというのもありますけど、当時はそういうタイプでした。でもザックさんは、自分のよさを教えてくれたんですよね」
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