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【サッカー日本代表】清武弘嗣が悔やんだワールドカップの落とし穴 「あの試合が4年間で一番日本らしさを出せなかった」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Yuhei Harayama

【若い世代が盛り上げ役を担っていた】

── 日本の選手たちがプレッシャーを感じてしまったのでしょうか。

「僕が感じたのは、日本がどうこうというよりも、ひとりの選手の力でこれだけ雰囲気が変わるのかということ。それほどのオーラというか、影響力がありましたね。

 ワールドカップの雰囲気もあるでしょうし、会場の期待感というのもあったんだと思います。たったひとりですべてを変えてしまった......それくらいの衝撃でした」

── 大事な初戦で逆転負けを喫したダメージは大きかったのでは?

「いや、雰囲気は全然悪くなかったです。まだ2試合あるし、両方勝てば(決勝トーナメントに)行けるでしょうっていう感じでした。

 ただ、短期決戦なので、負けた以上は修正しないといけない。だから、もっとこうしたほうがいいとか、いろんな声が飛んでいましたよ。僕も含めて出られなかった選手もバラバラにならないように、チームを盛り上げようと前向きな声を出していた記憶があります」

── 「俺を出せ」という思いにはならなかったのですか。

「全然ないです。やっぱり勝ちたいですし、短期決戦だから雰囲気は絶対に重要だと思っていました。僕はそこにけっこうフォーカスしていましたね。

 あの大会では、練習からいい空気感を作り出すことを意識していました。僕だけじゃなくて、サブの選手たちはみんな心がけていたと思います。あの時は(酒井)高徳(シュツットガルト)とか(齋藤)学(横浜F・マリノス)とか、(酒井)宏樹(ハノーファー)もいて、結果的に彼らは試合に出られませんでしたけど、僕ら若い世代が盛り上げ役を担っていたと思います」

── 勝利が求められた第2戦のギリシャ戦では、相手が退場者を出して数的優位に立ちながらも、スコアレスドローに終わりました。あの試合で勝ちきれなかったことで、苦しい状況に追い込まれてしまいます。

「たぶん、ザックさん(アルベルト・ザッケローニ)の下で4年間やってきたなかで、あの試合が一番日本らしさを出せなかった試合だったんじゃないかなと思います。相手が退場したなかで、なかなか点が取れなくて、焦る気持ちもある。そのなかで積み上げてきたものを、まるで出すことができなかった。

 外回しのボールが多かったし、厳しいところになかなか入らない。もちろん相手が割りきって守りを固めてきたことも影響したと思いますが、単純なミスも多かった。引いた相手を崩せずに、焦りからミスが出てしまう。ベンチから見ていて、それがすごく印象に残っています。だからギリシャ戦は、1戦目よりも試合後にガクッときたのを覚えています」

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