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【サッカー日本代表】清武弘嗣がサブを受け入れた2014年ワールドカップ 「3人が偉大すぎて超えられなかった」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Yuhei Harayama

【サッカー人生の大きな転機のひとつ】

── 3人のバックアップのような立場は受け入れられていたのでしょうか。

「そこがたぶん、自分の気持ちの弱さなんでしょうね。もう、3人が偉大すぎて、超えられなかったですし、一歩引いている部分もあったかもしれません。

 だから、ポジションを奪ってやるというよりも、誰かがいない時に出るんだっていうことを勝手に思っていたんですよ。自分は3人のバックアップなんだって、そういう気持ちではありました」

── ワールドカップ予選では、アジア3次予選の初戦・北朝鮮戦で日本は苦戦を強いられましたが、清武選手は途中出場から後半アディショナルタイムにショートコーナーの流れからクロスを送り、吉田麻也選手(VVVフェンロー)の決勝ゴールをアシストしました。あのシーンを振り返ると?

「あれは今、振り返ると、自分のサッカー人生の大きな転機のひとつだったなと思います。苦しい試合でしたけど、決勝点に関与できましたし、興奮しましたね。

 あれで僕のことを知ってくれた人も多かったと思います。あの瞬間を味わったことで、代表でプレーしたいという思いもさらに強くなっていきましたね」

── それでもまだ、自信はなかった?

「めちゃくちゃ必死でしたよ。このままメンバーに定着できるとも思っていませんでした。今の代表はある程度、メンバーは決まっていますけど、あの時は一部の選手を除けば、正直、誰が選ばれるかわからなかったんですよ。

 僕は主力ではなかったから、その危機感は常にありました。求められることができなければ、すぐに呼ばれなくなると思っていましたから」

── 予選全体を振り返ると、アジア3次予選では苦戦しましたが、最終予選は比較的余裕を持った戦いができたのではないでしょうか。

「いや、苦しかったですよ。アウェーでヨルダン(1-2)に負けましたし、ワールドカップを決めたオーストラリア戦(1-1)も、最後に圭佑くんのPKでなんとか追いつきましたけど、あそこで負けていたらどうなっていたかわからない。

 やっぱりワールドカップに出るのは簡単じゃないんだなって思いましたし、勝ち上がることの大変さを実感しましたね。だから、今の代表チームを見ると、本当に強いなって思います。危なげなく出場権を手にしたので、すごい時代になったなと」

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