検索

ワールドカップに挑むサッカー日本代表の壮大な「番宣」の裏で...過去の失敗を匂わせる空気を感じた (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

「ワールドカップに向けて、チーム全体のコンディションを上げることを狙いのひとつと考えている」

 アイスランド戦前日、森保監督はそう語り、所属クラブで出場時間が短かった、あるいはケガが多かった選手をより多く起用することを明言していたが、その点についても、多くの収穫は得られなかった。

本調子には程遠い状態にあった遠藤航 photo by Sano Miki本調子には程遠い状態にあった遠藤航 photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る なかでも足首のケガから復帰したばかりの遠藤は、本調子に程遠く、まだまだ復調途上の冨安健洋にしても、往時を知ればこそ、強く物足りなさを感じさせるプレーに終始した。

 南野拓実、三笘薫をケガで失ったことで生じた左シャドーの後釜探しも、これといった解決策は見つかっていない。

 もちろん、他のポジションから選手を移してやりくりすることは可能だろうが、左シャドーに伊東純也を使えば、右サイドの攻撃バリエーションが減ってしまうし、中村敬斗を使えば、左ウイングバックはどうするのか、という問題が生じてくる。

 また、ともにアイスランド戦で本職とは異なるポジションで起用された、後藤啓介と瀬古歩夢にしても、ソツなく役割をこなしてはいたが、裏を返せば、彼らをあえて本職外で使うことのメリットも特段感じられなかった。

 たとえば、かつてのオリンピックのように、登録メンバー18人で最大6試合を戦わなければならないとなれば、多少のポジションの融通は利かせなければならないだろう。しかし、現行のワールドカップでの登録メンバーは26人。単純計算でひとつのポジションにふたりずつ(GKのみ3人)を配置したうえで、さらに3人を加えられる数である。

 にもかかわらず、大会が始まる前からスクランブル的な選手起用を見せられると、そもそも適正なメンバー選考が行なわれたのだろうか、と心配になってしまう。

2 / 3

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

キーワード

このページのトップに戻る