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サッカー日本代表はミスマッチ覚悟で本大会へ? 堂安律の守備力向上を無条件に喜べない理由

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第90回
杉山茂樹の「看過できない」

 2026年ワールドカップの日本代表のメンバー発表(5月15日)まで残すところ8日。日本の初戦、オランダ戦(6月14日)が行なわれる1カ月前である。その間にケガ人やコンディションを悪くする選手が出てもおかしくない。5月31日にはアイスランド戦が行なわれる。

 枠は26人。GKを除くフィールドプレーヤーは23人だ。多いようで少ない。グループリーグ終了とともに帰国するならともかく、4試合目以降を満足に戦おうとすれば、選手には複数のポジションをこなす多機能性が求められる。23人で合計いくつのポジションが可能なのか。それこそが選択肢の数になる。アイデア、戦略の数と言ってもいい。

 オランダ、チュニジア、スウェーデン。格上、格下、同格というグループリーグの3試合だけでもさまざまな戦い方が求められる。一方、ベスト16入りを懸けた32強の争いにはブラジル、モロッコ、フランスあたりが待ち受ける。日本が力をつけたことは確かだが、クジ運に恵まれたかと言えばノーだ。これらの相手に対して幅広い対応が期待できる陣容なのか。筆者は不安を覚えずにはいられない。

 最も気になるポジションはどこかと言えばウイングバック(WB)だ。有力なスタメン候補である三笘薫、堂安律のふたりが一時ほどの調子にないことも心配の種だが、とはいえ日本が誇る看板選手だ。ストロングポイントであることに変わりはない。彼らをどううまく活用すれば、その能力を最大限発揮させることができるか。

 森保式3-4-2-1は相手ボールになると5-4-1となる。その過程で両WBは最終ラインに取り込まれていく。三笘、堂安は、相手が4バックならばその両ウイングと対峙することになる。1対1を仕掛けられることになる。当然、守備力が問われる。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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