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欧州で揉まれる若き日本人フットボーラーたち ブンデスリーガに引き抜かれた出世頭は攻撃陣にも (3ページ目)

  • 取材・文●松尾祐希 text by Yuuki Matsuo

【もうひとつ下の世代にも逸材が】

新川志音(18歳)/シント=トロイデン(ベルギー1部)

年齢的にはロサンゼルス五輪世代の1つ下の世代で、来年のU-20ワールドカップがメインターゲットとなる。ただし、大岩剛監督のチームに飛び級で継続的に参加しているように、そのポテンシャルは計り知れない。

機動力を生かして単独で仕掛け、カットインも縦への突破も得意。落ち着いたフィニッシュを巧みに打ち分け、ストライカーだけでなく、ウイング、サイドハーフもハイレベルにこなす。

昨年の今頃は鳥栖U-18に所属し、Jリーグにもデビューしていなかった。しかし、高校3年生を迎える直前の昨年2月半ばに2種登録をされると、磐田とのJ2第2節でプロデビュー。途中出場ながらPKを奪取するなど注目を集め、その後はU-18チームではなく、トップチーム主体の活動となった。

5月半ばには2026年シーズンからのトップチーム昇格が決まり、シーズンを通じ3−4−2−1の最前線もしくはシャドーで起用された。ブレイクの兆しを見せるなか、自身の価値を決定付けたのが、9月のU-23アジアカップ予選での活躍だ。

アフガニスタンとの初戦で先制ゴールを決めると、残る試合でも決定的な活躍を何度も見せる。飛び級での選出とは思えないほどのパフォーマンスで、今後の飛躍を予感させた。すると、帰国直後のJ2で3戦連発と爆発。9月のJリーグ月間ベストヤングプレーヤー賞を受賞し、10月には翌シーズンを待たずにプロ契約を締結した。

12月下旬のSBSカップでは来年のU-20ワールドカップをターゲットとするU-18代表で主軸を務め、バルセロナやレアル・マドリーの下部組織に所属する選手を揃えたスペインを翻弄。年明け早々にはシント=トロイデンへの完全移籍が発表され、1年で驚くべきステップアップを遂げた。「刺激になっている」という同時期に海を渡った神代慶人(フランクフルトⅡ)と切磋琢磨しつつ、気鋭の18歳はさらなる飛躍を誓う。

(了)

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