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セルジオ越後「サッカー日本代表のワールドカップ優勝はともかく...今度こそベスト8を達成して花火をあげたい!」 (2ページ目)

  • 渡辺達也●構成 text by Watanabe Tatsuya

【あらためて「優勝」は現実的な目標ではない】

 そのブラジルに比べると、勢いのあるモロッコのほうが嫌な相手だ。前回のカタールワールドカップでベスト4に進出した後も、2023年に親善試合でブラジルに勝つなどして、今はどんな強豪が相手でも勝てると思っているはずだ。そういう自信を持った相手にガンガンこられるのは怖い。

 ただし、ブラジルも"モロッコに比べればマシ"というだけで、どちらが相手になっても勝つのは大変だ。それをクリアして、ようやくベスト16。相手はフランスかドイツになる可能性があるらしいけど、考えても仕方ない。はっきりしているのは、ベスト8に進むのは相当に大変だということ。当たり前だけど、優勝するにはそこからあと3試合も勝たなければいけない。気が遠くなるよね(苦笑)。

 今の日本代表はヨーロッパでプレーする選手がほとんど。世界的なスター選手はまだいないけど、本当に強くなったと思う。ワールドカップに出られない、まるで人気のなかった時代から日本のサッカーを見てきた身としては、感慨深いものがある。

 でも、森保一監督や選手たちは今回の目標を「優勝」と言っているけど、組み合わせを見て、あらためて現実的ではないと思った。過去、日本は何度もベスト16の壁にはね返されてきた。PK戦も含めて、勝てそうで勝てなかった。まず、その壁を破ること。それじゃないかな。僕もあと何回ワールドカップを観られるかわからないし、今度こそベスト8を達成して花火をあげたいね。

著者プロフィール

  • セルジオ越後

    セルジオ越後 (せるじお・えちご)

    サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】

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