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サッカー日本代表のワールドカップの組み合わせ決定も、セルジオ越後「ワクワク感が少ない」 (2ページ目)

  • 渡辺達也●構成 text by Watanabe Tatsuya

【オランダはだいたいいつも強い(笑)】

 さて、グループFに入った日本(FIFAランキング18位)は、オランダ(7位)、チュニジア(40位)、ヨーロッパのプレーオフB組(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者と対戦する。今大会はグループ3位でも決勝トーナメント進出の可能性があるので、日本の決勝トーナメント進出は問題ないと思う。ただ、3位の通過では喜べないし、過去の大会のように2位以内で突破してほしい。

 最大のライバルは、やはり初戦で対戦するオランダ。ワールドカップ優勝経験はないけど、だいたいいつも強い(笑)。

 古い話で申し訳ないけど、僕がオランダに持つイメージは、1974年西ドイツワールドカップで準優勝したときの「トータルフットボール」だ。(2次リーグで対戦した)ブラジルがクライフの見事なジャンピングボレーでとどめを刺されたからよく覚えている。当時のサッカーは、DFは足元の技術がないのが当たり前だったのに、オランダは全員にスキルがあって、DFも攻撃に加わっていた。いわば現代のサッカーを先取りしていた。

 今回のオランダ代表の顔ぶれを見ても、DFファン・ダイクのように体が大きくても高いテクニックを持っている選手ばかりで、通じるところがあるなと感じるね。あとは日本の選手たちと比べて、格上のリーグ、クラブに所属している選手が多い。どのポジションにも世界的な選手がいて、バランスがいい。格上の嫌な相手だ。

 ただ、日本もヨーロッパでプレーする選手が増えてレベルが上がった。簡単にやられることはないと思う。押し込まれる時間は長くなるかもしれないけど、苦手なセットプレーの対策をしてしっかりと守りながら、カウンター攻撃に活路を見出したい。

 続いて対戦するチュニジアは、アフリカ予選(グループH)を9勝1分け(22得点、0失点)と圧倒的な数字で突破してきた。でも、対戦相手を見ると、それほど強い国はいない。むしろ、もっと得点を取れなかったのかなと思う。

 過去の実績、選手の所属クラブを見ても、日本のほうが上。11月に親善試合でブラジルと対戦して1-1と引き分けているというから侮れないけど、仮にも「優勝」を目指す日本にとっては、勝たなければいけない相手だろう。

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著者プロフィール

  • セルジオ越後

    セルジオ越後 (せるじお・えちご)

    サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】

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