サッカー日本代表「ケガ人だらけ」のDF陣に希望の光 欧州の名門クラブで主力の28歳CBが急浮上
センターバック(CB)の序列が、変わるかもしれない。
森保一監督が指揮する日本代表チームは今、3バックの人材にケガ人が続出している。北中米ワールドカップ・アジア最終予選で最終ラインを担ったメンバーのうち、伊藤洋輝(バイエルン)と町田浩樹(ホッフェンハイム)はケガで戦線離脱し、アーセナルとの契約が解除された冨安健洋は新たな所属先が決まっていない。
メキシコ、アメリカと対戦する今回の遠征には、谷口彰悟(シント・トロイデン)と高井幸大(トッテナム・ホットスパー)も招集されていない。3バックなら右サイドを担う橋岡大樹(スラヴィア・プラハ)もリスト外だ。さらには6月のインドネシア戦で代表デビューを飾った鈴木淳之介も、新天地コペンハーゲンでリーグ戦のピッチに立っていない。
渡辺剛はラウル・ヒメネスに仕事をさせなかった photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る このため、森保監督は7月のE-1選手権で優勝に貢献した荒木隼人(サンフレッチェ広島)と安藤智哉(アビスパ福岡)を再び招集した。ところが、安藤は遠征直前のJリーグでケガを負ってしまった。CBは板倉滉(アヤックス)、瀬古歩夢(ル・アーヴル)、荒木、渡辺剛(フェイエノールト)、それにウイングバックもできる関根大輝(スタッド・ランス)の5人で連戦に臨むこととなった。
メキシコ戦の3バックは、右から板倉、渡辺、瀬古で構成された。
渡辺は6月のオーストラリア戦で、町田、関根と3バックを組んだ。国際Aマッチ出場は2024年のアジアカップ以来だったが、当時所属していたヘントで十分なプレータイムを得ており、CBの競争を活性化しうる存在として期待を集めた。しかし、後半途中に負傷交代を余儀なくされた。
今夏の移籍市場では、オランダの名門フェイエノールトへ移籍した。新天地でも先発で起用されており、6月に続いて日本代表でのスタメン出場をつかんだ。
メキシコ戦を前にした取材対応では、「ケガ人が治って、もっともっと選手層が厚くなって、そのなかで競争してワールドカップのメンバーに入るのが自分の目標なので、まずは早く治してほしいと思います」と、戦線離脱中の選手たちへの配慮を口にした。そのうえで、「こういうチャンスでしっかりアピールするのが、今の自分の立ち位置的に大事だと思います。そういう人たちのぶんまで全力でプレーして、帰ってきたらまた競争をがんばりたい」と話した。
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著者プロフィール
戸塚 啓 (とつか・けい)
スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専
門誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より 7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグ ワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本 サッカー』(小学館)







