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サッカー日本代表の希望の星 高井幸大が持つ、一流センターバックに必要なふたつの条件 (3ページ目)

  • 小宮良之●text by Komiya Yoshiyuki

 次世代で「世界最高のセンターバック」と目されるスペイン代表の20歳、ディーン・ハイセン(レアル・マドリード)は、高井とタイプが似ている。

 昨シーズン、ハイセンはプレミアリーグ、ボーンマスで一気に頭角を現し、レアル・マドリードに入団した。194センチの長身だが、際立つのはコントロール&キックだろう。少々のプレスははがせるし、ボールを持ち出すことによって、ライン間にパスを打ち込める。クラブワールドカップでは、すでにシャビ・アロンソ監督の信頼を受け、後方のプレーメイカーとして「皇帝」の風体を見せている。

 ポテンシャルで言えば、高井はハイセンに続く。それだけに、プレミアリーグで場数を踏み(もしくはレンタルで他のクラブで武者修行する可能性もあるだろうが)、そこで"やられる"という感度を上げられるかどうかがカギになる。

 たとえば東京Ⅴ戦でも、俊足のアタッカーに前を取られ、一瞬の隙でシュートを打たれていた。あるいはボールの目測を誤って相手にシュートを許す場面があった。これらは高いレベルでは失点に直結する。感覚をアジャストさせる必要はあるが、修羅場を乗り越えられたら、最高のセンターバックに化けるだろう。

 高井は日本サッカーの希望である。

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