サッカー日本代表に鹿島から招集されない理由を考える 選考は「選手ありき」であるべき (3ページ目)
有力な選手を幅広く試す、というのが主眼だったら、なぜ海外で戦いながら、なかなか代表に呼ばれない、もしくはプレーする機会がなかった選手たちを多く招集しなかったのか。
たとえば、横浜F・マリノスからMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスに渡ったGK高丘陽平が未招集なのは謎だろう。定位置を奪い取って、守護神となっている。パワーのあるクロスやシュートにも対応し、ゴールキーピングの総合力は格段に上がった。北中米カリブ海ナンバー1を決めるCONCACAFチャンピオンズカップでは、準決勝でリオネル・メッシやセルヒオ・ブスケッツを擁するインテル・マイアミを破って決勝に進出した(決勝はクルス・アスルに敗れる)。
世界で活躍を遂げている日本人選手はいくらでもいる。短期間で、直感的に彼らをかけ合わせ、その実力を引き出す。それこそ、代表監督に問われる才覚ではないか。
単なる選手の「入れ替え」だけでは何も生まれない。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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