斉藤光毅が見据える2026年ワールドカップ「危機感も芽生えます。活躍しなきゃ、点を取らなきゃ...」 (2ページ目)
【ロンドンの街並みは東京に似ている】
スペイン人指揮官のマルティ・シフエンテスが指揮するQPRは、リーグ戦の3位から6位までが出場するプレーオフ圏内をターゲットとしている。チームは10月28日時点で、1勝6分5敗で24チーム中23位に位置する。
「苦しい状況です。ここからどう立て直していくのかが、ホントにカギになります」
10月シリーズの日本代表には、パリオリンピック代表の僚友・藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)が森保一監督から招集を受けた。関根大輝(柏レイソル)も追加招集された。
斉藤がプレーするチャンピオンシップからも、ふたりの選手が日本に合流した。常連の田中碧(リーズ)に加えて、今夏にブラックバーンに加入した大橋祐紀がリストアップされた。
「パリ五輪で一緒に戦った選手とか、同じリーグから代表に選ばれていることは、ホントに刺激になりますし、危機感も芽生えます。自分も活躍しなきゃ、点を取らなきゃなって思います。
でも、焦りすぎるのもよくないので、自分は自分のペースというか、自分のプレーに集中して活躍できれば、日本代表にも招集されるかもしれない。自分のプレーに集中して、結果を残すだけですね」
19歳で日本を離れてから、危機感と向上心を競争に挑む原動力としてきた。「これまでも常に持ってきたし、今も増している」と話す。
ただ、危機感が悲壮感へ変質しないように心がけている。苦しい局面でも笑顔でいることを心がけ、サッカーを楽しむ気持ちを忘れないのだ。
オンラインの取材が行なわれたのは、10月初旬だった。QPRが本拠地を置くロンドンへ移り住んで、すでに2カ月ほどが経っている。ところが、オランダに置いていた荷物が届いたのは、ほんの数日前だった。
斉藤は23歳の青年らしい笑みをこぼす。
「荷物の整理も全然できてなくて、まだホントにバタバタです。ロンドンの街も全然わからないし、日常生活に早く慣れないと。今はまだ前に住んでいたロッテルダムのほうが居心地はいいですが、ロンドンは街並みや雰囲気がちょっと東京に似ていて、住みやすいのではないかと感じています。渋滞がすごいので、距離が近くても時間がかかるところも、東京と同じだなあと」
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