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U-22日本代表のGK争いは横一線 滑り込んできた藤田和輝は「パリの椅子のひとつはアイツで確定」と冷静 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 とにかく代表に選ばれている以上、誇りを持ってやらなきゃいけないし、日本のために、応援してくれる人のために、結果を残すんだって、もうそれだけを考えて僕自身はやっていました」

── 大岩剛監督もうまく選手のモチベーションを高めてくれたのではないですか。

「僕だけがそう思っているだけだったら、ああいう結果にはつながらなかったと思います。実際ガツガツしているヤツしか選ばれていなかったですし、大岩さんも『ここに来て日の丸をつける以上、お前らがU-22代表だ』と言ってくれたので。

 U-23アジアカップ予選と重なって(日程が近く)、(主要な)メンバーがそっちへ行っているから自分たちが呼ばれたんだろうなという感覚はありましたけど、でも、そんなの別に関係ないって、みんなが思っていたと思います」

── 2軍と言われながら、結果は準優勝。そこでの経験はどんなものでしたか。

「国際大会の雰囲気にも徐々に慣れていきました。不安はあったし、緊張もしていましたけど、臆していたとか、ビビっていたということはなかったと思います。

 やっぱり(準々決勝で)北朝鮮に勝ったのが大きかったですね。だから、韓国との決勝も、そこまで緊張しませんでした。日の丸をつけているからとか、アジアの決勝だからとか、いい意味で特別な感覚にはならず、ピッチに入ってからは『いつものJリーグの試合と一緒だな』って。責任感を持たなければいけない試合を重ねるなかで、自分でもひと皮むけたのかなとは思います」

── アジア大会準優勝だけで終わらず、次のアルゼンチン戦のメンバーにも入れたことは大きな成果だったのではないですか。

「アジア大会が終わって、いろんな人から『活躍していたね。次のメンバーにも入れるんじゃない?』って言ってもらえましたし、自分でも入りたいとは思いましたけど......、まさか本当に入れるとは思っていなかったので、選ばれた時は『マジ?』みたいな(笑)。でも、うれしかったですね。

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