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U-22日本代表のGK争いは横一線 滑り込んできた藤田和輝は「パリの椅子のひとつはアイツで確定」と冷静 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

── とはいえ、その後も2021年のU-20ワールドカップ(新型コロナウイルスの影響で開催中止)を目指すチーム(U-18〜U-20代表)にはコンスタントに選ばれていました。

「U-15代表に選ばれる前に、U-13のJFAエリートプログラムにも入ったことがあるんですけど、僕は早生まれなので、その時も一個下の代(学年)で呼ばれているんです。それがなんか嫌で......。U-20の時も同じで、正直、自分の代(学年)で選ばれたU-15の時よりうれしくなかった。早生まれだから選ばれているんだろうなって。

 でも、今は早生まれでよかったなって思います。おかげで、パリ(オリンピック)を目指せていますから。今は(U-22代表に)福田師王(現ボルシアMGⅡ)とか(学年で)4個下のヤツもいるので、年長者らしいプレーをしなきゃダメだって思うようになりました(笑)」

── ですが、パリオリンピックを目指すチームが昨年立ち上げられてからは、代表に選ばれるまでに時間がかかりました。

「U-20の時は代表に入っていたので、パリ(オリンピック)に行きたいという思いはすごくありましたけど、結果がついてこなかった。『今年こそ絶対に(栃木で試合に)出る』という決意で始まった今シーズンでした」

── だとすると、アジア大会のメンバーに初めて選ばれた時は......。

「めちゃうれしかったです(笑)。でも、そこで結果を残してパリに行ってやろうっていうより、アジア大会で試合に出たい、試合に出て勝ちたい、絶対に優勝しようって、それだけでした。代表として恥ずかしいプレーはできないなって思っていました」

── 先のことは考えず、目の前の目標に集中する。そのスタンスは小さいころから変わってないですね。

「こうやって質問されて、あらためて振り返ると、そう思いますね。

 アジア大会(に出場したU-22代表メンバー)は2軍みたいな言われ方だったし、実際そうだったと思いますけど、でも、選ばれたことには変わりないし、僕はそこで結果を出せばいいと思っていました。

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