カカロニすがやがW杯現地観戦で感じたカタールの様子。「ダフ屋がいなくなった」「アジアの人たちは日本を誇りに思ってくれている」
カカロニすがや のカタールW杯熱闘記 後編
前編「カカロニすがやが語る現地でのドイツ戦&スペイン戦」>>
サッカー大好きの"W杯芸人"「カカロニすがや」さんの、カタールW杯現地観戦レポ。後編では、スタジアムやチケット、他国サポーターとの交流など、試合以外の部分での今回のワールドカップの様子を語ってもらった。
◆ ◆ ◆
カカロニすがやさんが「一番印象に残った」というスタジアム974(写真:本人提供)この記事に関連する写真を見る
【試合を見すぎて胃もたれした】
今大会は秋田県くらいの面積しかないカタールに8つのスタジアムが用意されて、すごく近い距離感で大会が開催されることが話題のひとつになりました。実際に行って思ったのは、あまりにも毎日試合が見れちゃうなと。
スタジアム間の移動がほぼ1時間以内にできてしまうので、見ようと思えば試合をはしごするのは容易なんです。それでW杯だからとみんな集中して見るので、試合を見すぎて胃もたれするんですよ(笑)。毎日試合を見て、宿に夜2時くらいに帰ってきて、もうグッタリです。W杯だからって、見すぎるのはよくないんだなっていうのは学びでしたね。
試合を見に行きやすくなった理由は、スタジアム間の距離が近いからだけではなくて、今大会からすべて電子チケットになったこともあります。お互いの名前と連絡先がわかれば簡単にチケットの受け渡しができるようになって、そのシステムのおかげでダフ屋がいなくなりました。
日本人同士はSNSやLINEグループでいくらでもつながれるので、この試合はちょっと休みたいとなった時に募集をかければ、誰かしらが手を挙げて、すぐに受け渡せてすごく便利でしたね。
もちろん、それだけではなくて、チケットのリセールもスマホから簡単にできたので、チケットを無駄にすることもなく、行きたい人にチケットが行き渡りやすくなったと思います。実際に僕も試合当日にフランス対デンマーク、ウルグアイ対ポルトガルを見に行けるようになって、滞在10日で9試合も見ることができました。
信じられない話ですけど、今回ひとりで39試合見るという日本人もいるんですよ。これはもう1大会でひとりが観戦した試合数で歴代最多で、ギネス記録じゃないかと思います(笑)。そんなことができるのもおそらく今大会だけでしょうね。
1 / 4