カタールW杯のサッカー日本代表をペナルティ ワッキーが大胆予想。「ノイアーのクリアよりも早く前田大然が......」 (4ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

楽しみはメッシの活躍

 日本戦以外での楽しみは、アルゼンチン代表のリオネル・メッシですね。メッシと言えば、やっぱりディエゴ・マラドーナと比較される宿命じゃないですか。そのメッシにおそらく最後になるだろう今大会でワールドカップを取らせてあげたいと、サッカーファンは考えてしまいます。

 パリ・サンジェルマンに移籍してから、全盛期と比べてプレースタイルもちょっと変わってきましたよね。自分が得点を取るばかりではなくて、アシストに回ることも多くなってきた。それが奇しくも晩年のマラドーナとも重なるんですよ。同じ路線をメッシも歩んでいるんだなと。

 1986年メキシコW杯でアルゼンチンが優勝した時、マラドーナひとりで勝てたかというとそうじゃない。ホルヘ・ブルチャガやリカルド・ジュスティといった周りで助けてくれる選手たちがいたからこそ、マラドーナが輝けたわけです。

 アルゼンチンはやっぱりそういう国なんですよ。今大会は昨年コパ・アメリカを優勝した自信、勝者のメンタリティがあるチームですよね。だから、あとは周りの選手がメッシをどれだけ輝かせてあげられるか。そこに注目しています。

 優勝予想はフランスを挙げます。フランスはディディエ・デシャンがもう10年ほど監督をやっていますよね。僕は監督にとって一番必要なのは、選手を深く知ることだと思っていて、10年もやっているデシャンは選手たちを熟知しているだろうし、信頼関係もあるはず。もともと強い国で、その体制で継続しているというのは大きいと思います。

 選手で一番注目されるのはキリアン・エムバペだと思いますけど、僕はウスマン・デンベレが好きです。鎌田選手ほどじゃないですけど、レンヌからドルトムントに移籍してきたデビュー戦を見ていて、めちゃくちゃ綺麗なドリブルをする選手がでてきたなと。

 左右どちらの足でもボールをさらすことができて、めちゃくちゃスムーズで綺麗なシザーズをするし、キックフェイントの美しさは世界一だと思います。エムバペとデンベレは親友みたいなので、相性のいい両翼で活躍してくれると思います。

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