日本代表は「必然的にボールを失い、チャンスを作れていない」。スペインの名指導者が森保ジャパンに警鐘 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 そして終盤、森保監督は南野を吉田麻也に代え、5バックを採用している。違うポジションの選手の交代でフォーメーションも変更する時、監督は明確に何らかの意図を持つべきである。その結果は、サイドを崩されての不必要なファウルでのPK献上だった。それもパネンカ(強く蹴るフリで浮かすキック)がやや失敗したのを、GKは止めきれなかった」

 エチャリはできるだけ丁寧な言葉を使いながら苦言を呈し、最後はW杯本大会での戒めとエールを送っている。

「本大会では自陣でのファウルを戒め、そうならない展開を作るような布陣を望みたい。セットプレーの対応に不安も残ったが、メンバーも違うはずだし、修正はできるだろう。今はただただ、日本の健闘を祈りたい」
 

webスポルティーバの大人気対談
「中村憲剛×佐藤寿人 日本サッカー向上委員会」が一冊の本になった!

 書籍名は「ケンゴとヒサト サッカー人生以外も役に立つサッカーの話」

 ふたりが願う「日本サッカーのさらなる向上」を実現するため、さまざまなテーマに沿って対談形式で本音をぶつけあう。また、カタールワールドカップ直前企画として「ふたりの思い出のワールドカップこぼれ話」、さらにはふたりが熱望した元日本代表MF中村俊輔選手を招いて豪華な「スペシャル鼎談」も収録。プロとして20年近く現役を続けられたふたりの言葉は、「サッカー以外の人生」にもきっと役に立つ。

<中村憲剛さんからのコメント>
「長く第一線でやれたのには理由があります。その要因を紐解くことは、サッカーだけではなく、おそらくサッカー以外の社会や組織にも当てはまること。その『ヒント』になるようなものが、この本には詰められていると思います」

<佐藤寿人さんからのコメント>
「僕らはスポーツの世界で経験してきたことを話していますけど、それをうまく変換して『自分事』として捉えていただき、それぞれの環境で生かしてもらえたら。サッカーをやってきたなかで学んだことは、人生にも役立つんです」

【書籍名】 ケンゴとヒサト サッカー人生以外も役に立つサッカーの話
【発 行】 集英社
【発 売】 2022年11月14日(月)
【定 価】 本体1,700円+税

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