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丸山桂里奈が感じていた女子サッカー界の違和感と危機感。なでしこ優勝後も「そんなに変化はなかった」 (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 今、日本女子サッカー界は大きな岐路に立っている。東京オリンピックでの活躍は大いに期待したいが、それが終われば9月には初の日本女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』が開幕する。ここでしっかりと集客できる興行力を養わないと、女子サッカー人口も人気も下降してしまう。

「WEリーグを成功させることがまず大事。ちょっとでも何か私のできることがあるならお手伝いしたいと思っています。スタートできてOKじゃなくて、ずっと応援してもらえるリーグにならないといけないから。ほかの国を目指すのは違うと思うけど、アメリカのプロリーグに移籍した時に感じたことは、すごく盛り上がるんですよ。ああいう雰囲気の中でサッカーができるのはいいですよね」

 そしてもう一つ。サッカー競技から離れて、テレビの仕事をしていて実感することがあるという。

「本当にテレビの力って大きい! 自分の役割としては、私が出て"サッカー選手"ってことがイメージとして浮かんでもらうだけでも、それをWEリーグのことや女子サッカーを知ってもらうきっかけにできたらいいなって思います」

 確かに女子サッカー界で、最も強力な発信力を持っていることは間違いない。WEリーグの認知度を上げるためにはあらゆる角度からの発信で、これまでと異なる客層に知ってもらうことは重要だ。ここで丸山の出番!となれば、また楽しい流れが生まれそうだ。

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