森保ジャパン長期連戦の見どころ。A代表は南野&鎌田、五輪代表はGK (2ページ目)
メンバー選考には森保監督らしさが出ていると感じる。昌子源(ガンバ大阪)は、今季はチーム状態が悪いながらも本調子を取り戻して久々に代表復帰。攻守でいぶし銀の働きをする川辺駿(サンフレッチェ広島)。ゴールへ向かう姿勢はJリーグ随一の古橋亨梧(ヴィッセル神戸)。3月はケガで招集が見送られた坂元達裕(セレッソ大阪)には、もう一度チャンスが与えられた。
そのなかで注目しているのが、南野拓実(サウサンプトン)と鎌田大地の共存の可能性を見いだせるかだ。3月の代表戦ではトップ下に鎌田を据え、それまでトップ下を務めてきた南野を左アタッカーに配置した。ただ、この形は機能したとは言い難い内容だった。
今回も前回同様の配置を試し、共存できる可能性を模索するのか。それとも違う形を試すのか。どちらかが輝けば、どちらかが消えてしまうケースもあるが、試合を重ねていくことで両者が同時に輝いてくれることを期待している。
また、守田英正(サンタ・クララ)のように3月の試合でチャンスをモノにして評価を高めた選手たちには、さらにいいパフォーマンスを見せてもらいたい。そうやって監督やチームメイトからの信頼を積み重ねていくことが、選手にとっては来年のW杯に近づくことであり、日本代表のチーム強化につながるからだ。
U-24日本代表は、6月5日にU-24ガーナ代表と、6月12日にジャマイカ代表と国際親善試合を行なう。オーバーエイジ(OA)枠が遠藤航(シュツットガルト)、吉田麻也(サンプドリア)、酒井宏樹(マルセイユ)に決まり、初めての活動でもある。
この3選手に決まった背景は、それぞれのパーソナリティーが、年齢差はあっても若い選手と融合でき、彼らの力を最大限に引き出せるところにある。もう一つは、グループリーグで対戦するのが、南アフリカ、メキシコ、フランスになったことも関係しているだろう。短期決戦での失点は致命傷になりうるだけに、まずは守備を固めたい思惑があるのだと思う。
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