2021.05.21

五輪代表メンバーがほぼ見えた。残る枠の選考は首脳陣の眼力が問われる

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by REX/AFLO

 ミャンマー戦、タジキスタン、キルギス戦(以上、W杯アジア2次予選)及びジャマイカ戦、セルビア戦(以上、キリンチャレンジ杯)を戦う日本代表、そしてガーナ、ジャマイカと親善試合を行なうU-24日本代表チームのメンバーが発表された。

 また、日程の都合上、Jリーグ勢を招集することができないミャンマー戦(5月28日)のフル代表は、ガーナ戦、ジャマイカ戦を戦うU-24代表の海外組から、9人がそこに加わることになった。

 中山雄太(ズウォレ)、冨安健洋(ボローニャ)、橋岡大樹(シント・トロイデン)、菅原由勢(AZ)、板倉滉(フローニンゲン)、三好康児(ロイヤル・アントワープ)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)、堂安律(ビーレフェルト)、久保建英(ヘタフェ)。

 五輪の代表チームは、ご承知のように18人編成だ。そのうち2人がGKなので、フィールドプレーヤーの枠は16人。そこにオーバーエイジが3人加わるので、24歳以下のフィールドプレーヤー枠はわずか13人となる。

オーバーエイジ枠で東京五輪に出場すると見られる吉田麻也(サンプドリア)オーバーエイジ枠で東京五輪に出場すると見られる吉田麻也(サンプドリア)  ミャンマー戦の日本代表メンバーに選出されたこの9人のフィールドプレーヤーは、国内組を呼べないという事情があるとはいえ、選考レースで優位に立っていると見るのが常識的だ。

 五輪チームは本番直前にも強化試合が2試合ほど予定されているようだが、選考レース自体は、今回の2試合でほぼ終了となる。そこでプライオリティの高さが鮮明になっているのが、この9人というわけだ。

 すでに日本代表の守備の柱に成長した冨安を筆頭に、久保、堂安、中山、三好、板倉、そして菅原あたりまでは、これまでの経緯を踏まえれば、妥当な選考のように見えるが、それ以外の2人(遠藤渓太、橋岡)は、今回、一気に格を上げた印象である。

 遠藤渓太が所属するウニオン・ベルリンは現在、ブンデスリーガ7位。そこで絶対的なレギュラーとまでは言えないが、コンスタントに出場を果たしている。終盤の大一番、バイエルン戦、ドルトムント戦では4-2-3-1の3の左として先発を飾り、及第点以上のプレーを披露。昨年までの五輪代表レースでは、好位置につけていたとは言い難い存在だったが、最後の直線を迎えて脚色よくグッと伸びてきた感じだ。