五輪代表メンバーがほぼ見えた。残る枠の選考は首脳陣の眼力が問われる (3ページ目)
大迫に加え、鎌田大地(フランクフルト)を要する日本代表に比べ、単調な攻撃に陥りがちだと見る。後方の選手は2人で十分ではないのかとは筆者の見解だが、こうした話をすることが、サッカー人気を維持するうえで大切なポイントでもあるのだ。大袈裟に言えば、究極の選択になる。この重い判断を下すに至った経緯に加え、その責任についても詳らかにする必要がある。
自国開催の五輪でうまくいかず、不成績に終わったら、その責任は誰がとるのか。兼任監督である森保監督だとすれば、辞任、解任は必至だ。反町康治技術委員長の立場も怪しくなる。このオーバーエイジ3人の選択は、日本の浮沈のカギを握る最大のポイントといっても過言ではない。首脳陣にその覚悟はあるのか。
オーバーエイジ枠の3人が後方に固まったことで、従来、そのポジションで選ばれてきた選手は今回、軒並みメンバーから外れることになった。
渡辺剛(FC東京)、原輝綺(清水エスパルス)、瀬古歩夢(セレッソ大阪)、田中駿汰(北海道コンサドーレ札幌)、中野伸哉(鳥栖)。先日、U-24アルゼンチン代表と戦ったメンバーの中からだけでも、計5人が外れることになった。
今回選出されたU-24のメンバーは計27人で、オーバーエイジの3人を除けば24人だ。さらに、先に述べた日本代表にも選出された9人は当確が見えていると考えると、15人の中から這い上がれるのはわずか6人。そのうちGK枠が2なので、フィールドプレーヤーは、次の中から4人または5人しか選ばれない可能性が強い。
町田浩樹(鹿島)、旗手怜央、三笘薫、田中碧(以上川崎フロンターレ)、古賀太陽(柏レイソル)、相馬勇紀(名古屋グランパス)、食野亮太郎(リオ・アベ)、林、前田、上田、田川。
森保監督、横内監督の選手を選択する眼力に、とくと目を凝らしたい。
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