日韓戦完勝の理由がわかる数字。「ボールの出口」を見つけた日本と失敗した韓国 (4ページ目)
ちなみに、日本が前半に記録したクロスは12本あったが、後半は9本に減少。そのうち5本は、後半開始10分以内のものだった。要するに、後半の日本ははっきりと堅守速攻型のスタイルに切り替わっていたのである。
もっとも、堅守速攻型になったのは、森保一監督の指示によるものではなく、これまでと同様に選手の判断によるものだ。事実、試合後の記者会見でも、この日の守備についてスカウンティングの成果なのか、選手の判断によるものなのかを問われた森保監督は、相手の情報は与えたがピッチで判断して対応したのは選手たちだったという主旨のコメントをしている。
その意味でも、この韓国戦の勝利はピッチ上の選手の力量の差がそのまま表れた結果だと見ていいだろう。逆に、日本と同等もしくは力量が上回る相手と対戦した時には、昨年11月のメキシコ戦のような結果を招くことも覚悟しなければならない。
久しぶりの日韓戦でほぼパーフェクトな勝利を収めた事実とは別に、そのことは頭の片隅に覚えておくべきだろう。
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