2020.10.06

森保監督の采配と選手のサッカーIQ。
11カ月ぶり代表戦の見どころ

  • text by Sportiva
  • photo by Fujita Masato

11カ月ぶりの代表戦をどう見るか~杉山茂樹×浅田真樹(前編)後編を読む>>

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 コロナ禍でW杯アジア予選は中断。今年に入ってからのすべてのスケジュールが白紙となっていた日本代表が、10月9日にカメルーン、13日にコートジボワールとオランダで対戦する。メンバー全員を欧州組にしたことをはじめ、異例づくめで行なわれる試合をどう見るか。サッカーライターの杉山茂樹氏と浅田真樹氏が語る。

杉山 コロナ禍によって空白期間に入る前の森保ジャパンの状態を思い出すと、監督交代の声が出る寸前でした。いいタイミングで休憩が入ったという感じじゃないですか。

浅田 ちょっと下がり目の状態でコロナになったのは間違いないですね。森保一監督就任直後にあった期待感がなくなってきて、W杯予選の戦いぶりもパッとしない。本当の意味でのフル代表の試合は去年11月のベネズエラ戦(1-4で敗戦)が最後。その後、E-1選手権に国内組中心で出場したものの優勝できなくて、悪いイメージのまま中断期間に入った。

杉山 森保監督のチームという意味では、1月に行なわれた、東京五輪予選をかねたアジアU―23選手権が最後になると思うけど、この大会がひどかった。選手の問題もあるけれど、監督の采配を見ていると、何を目的に参加しているのかわかりませんでした。開催国で出場が決まっている日本にとって、この大会はいわばオブザーバー的な立場での参加で、負けること自体はかまわない。

フル代表を指揮するのは今年初めてとなる森保一監督 たとえば1-2で敗れた初戦のサウジラビア戦。後半、1-1のままよくない状態が続いていたのに、選手交代を1人しかせず、1-2にされた後の後半46分に2人替え。テストを怠り、試合にも敗れた。まだチームとして畑を耕している段階なのに「自分は使われないんだ」と思った選手がベンチにたくさんいたはずです。監督に対する信頼の問題にも関わってきます。

浅田 結局その後は試合がなかったから、そのモヤモヤ感は大きくなっていないものの、問題は解決されていないままだということですね。

杉山 整理がつかないまま、問題そのものが忘れられようとしている。もちろん、世の中、それどころじゃないところもありますが。