森保監督の采配と選手のサッカーIQ。11カ月ぶり代表戦の見どころ (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Fujita Masato

 国内組はどうかというと、J1でスタメン出場していて出場時間が長い人、いわゆるレギュラークラスであれば、一度か二度ぐらい日本代表に選ばれても別におかしくない選手はいっぱいいる。そういう選手を日本代表に選んだところで、代表の実力が落ちるということもないと思う。そういう意味で国内組は整理がつかない状態で、むしろそういう選手を代表で見てみたいという気がします。

 新たにはまる選手を生み出しやすい状況に、もしかした国内組のほうがあるかもしれないので、海外組の強化をやるんだったら、国内組もやってもらいたい。昔だったらJリーグ外国人選抜と対戦する試合がありましたが、そういうことをやってみるのも面白いのではないかと思います。

浅田 国内組で何かやるというのは大賛成です。国内組のモチベーションを高めるという意味でも有効だと思います。現在Jリーグが過密日程なので、日程的に代表の活動を取るというのはあまり現実的ではないのかしれませんが、Jリーグでのアウトプットとしての評価みたいなものも見えるし、工夫してやれればそれはすごくいいんじゃないかな。

 ヨーロッパ組に関して言うと、昨シーズンをつい最近までやっていたリーグがある一方、途中で打ち切りになったリーグもあったりする。たぶんプレシーズンもそんなに対外試合はできなかったはずです。すでに各国とも2020-2021シーズンが開幕していますが、コンディションはどういう状況にあるのか。そこはたぶん代表のスタッフも関心があるでしょうし、僕ら見る側も、ちょっと心配込みで興味はありますよね。

 コロナ対策に関しては、ヨーロッパのほうが規制が厳しかったと思うので、どの程度のことがやれて現在に至っているのか。全体練習の量とか質とか、プレシーズンマッチの強度とか、想像するに決して高くはなかったと思うので、そのあたりの問題もあると思います。
(つづく)

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