17年前を例に考える。東京五輪延期の場合、代表メンバーへの影響は? (5ページ目)
話を17年前に戻そう。
一度は開催延期となったワールドユースも、4月に入って紛争の終結が見えてきたことで、同年の11月から12月にかけて開催されることが決定。5月に活動を再スタートさせたU-20日本代表候補は、月に1回の国内キャンプでJクラブとの練習試合を行なうなどしながら、本番を迎えることになった。
しかし、大会本番の登録メンバー20名のうち、冒頭で記した3月のキャンプに参加していた選手は16名。つまり、ワールドユース開催が延期になったことで、8カ月前にはメンバー入りの最終候補ですらなかった選手が4名も選ばれたということだ。彼らは、延期期間に台頭してきた選手たちである。
時間の経過は、否応なく状況を変える。だからこそ、選手は立ち止まることなく、自分にできることをやり続けるしかないのだろう。
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