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長友佑都を追うレフティ。代表左SB定位置争いに山中亮輔が名乗り (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文text by Igawa Yoichi 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 キルギス戦の後、選手たちが「今日は相手が相手だった」と異口同音に話したように、マッチメイクの意図を疑ってしまいたくなるほど、キルギス代表がソフトな相手だったことは確かだ。それでも、デビュー戦でインパクトを残せる選手はそんなにいない。山中本人は「出来すぎかな」と認めたうえで、「試合全体を通してみれば、細かいミスがあったので、反省したい。代表の練習では自分の力不足をすごく感じる」と地に足をつける。

 前半の終盤には、往年のロベルト・カルロスのような細かく長い助走から遠目のFKを放った(この時は大きく外れてしまった)。我々としては、ついロベカルの影響を見出したくなるが、「インパクトしやすいので、やっているだけです」と素っ気ない。マンチェスター・シティの左サイドバックとの比較についても、「参考にしているくらい。自分は自分なので」と返答する。

 オリジナリティを追求する左利きのレフトバック。じきに復帰するはずの長友とのポジション争いも楽しみだ。森保一監督のうれしい頭痛のタネがまたひとつ増えた。

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