2018.11.22

2列目トリオにどこまで迫れるか。
北川航也がブレイクする日は近い

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 59分に大迫勇也(ブレーメン)と堂安律(フローニンゲン)、72分に中島翔哉(ポルティモネンセ)と南野拓実(ザルツブルク)が投入されると、膠着状態に陥っていた日本の攻撃に勢いが生まれた。中島にいたっては、出場わずか1分で森保体制初ゴールとなるダメ押し弾を決めている。

見事なアシストを決めて勝利に貢献した北川航也 とりわけ味方がボールを持てば、「俺によこせ」とばかりにゴール前に一気に駆け上がっていく、2列目の3人の迷いなき姿勢は、さながら獲物を見つけた猟犬のように映った。

 森保一監督が就任して以来、わずか5試合。新生・日本代表のカギを握るのは、この俊敏で積極果敢な2列目トリオであることに、もはや異論はないだろう。

 もっとも森保監督は、彼らの能力を認める一方で、ベネズエラ戦後には「チームとして、もう1セットくらい幅とチーム力をアップさせられるように、より多くの選手が絡んでいけるようにやっていかなければいけない」と、今後のチーム作りについて見解を述べている。年明けに控えるアジアカップ、ひいては4年後のカタール・ワールドカップを見据えれば、選手層の拡充こそが、当然ながら求められるテーマとなる。

 4日前のベネズエラ戦から、スタメンをすべて入れ替えて臨んだ今回のキルギス戦。アジアカップに向け、対アジアの戦い方を探るとともに、”使える”戦力の発掘も重要なミッションとなっていた。

 なかでも注目は、2列目トリオに迫るタレントを見出せるかどうか。この日、日本の2列目には、左から原口元気(ハノーファー)、北川航也(清水エスパルス)、伊東純也(柏レイソル)の3人が並んだ。結論から言えば、対戦相手の実力不足があったとはいえ、それぞれが持ち味を発揮したと言っていいだろう。

 原口は自らの突破で得たフリーキックを直接蹴りこんで(GKのミスとも言えたが)、ワールドカップのベルギー戦以来となるゴールを決めた。伊東は2度の決定機逸にマイナスのイメージを強くしたが、鋭いドリブルで相手を翻弄して右サイドからチャンスメイク。左利きの堂安とは異なるスタイルで、攻撃のリズムを生み出した。