2018.11.23

森保Jの布陣は変化するか。2つの顔を見せたキルギス戦で残った疑問

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 アジアカップ前の最後の準備試合となった11月20日のキルギス戦は、予想どおりの一方的な展開となり、4-0で日本が圧勝した。

 森保ジャパンがこれまで対戦した4試合の相手がコスタリカ、パナマ、ウルグアイ、ベネズエラだったことを考えると、キルギスは明らかにレベルが異なるチーム。そういう意味では、森保ジャパンが初めてアジアのチームと対戦することになったキルギス戦は、過去4試合とはまったく異なる意味合いを持つ試合だった。

ここまで5戦無敗。来年1月のアジアカップに臨む森保ジャパン 実際、そのことについては森保監督も「アジアの戦いは別で考えないといけないと思っています」と前日会見で口にしているだけに、この試合は過去4試合との継続というよりも、トルクメニスタン(FIFAランキング128位)、オマーン(同84位)、ウズベキスタン(同94位)と対戦するアジアカップのグループリーグ用の準備試合として捉えられる。

 そのキルギスは、近年急速に実力をつけているものの、代表メンバーのほとんどは国内絶対王者のドルドイというクラブの選手で編成されており、この日本戦のスタメン11人中5人がドルドイの選手だった。その他、国外組はドイツ4部リーグやバングラデシュでプレーする4人で、なぜか所属なしの選手が3人もいた。

 約半分がヨーロッパのクラブでプレーしている選手で構成されている日本と比べて、キルギスが圧倒的に実力で劣っていることは明らかだった。

 そんな実力差が明確な両チームが対戦した試合は、開始2分に代表デビュー戦となった山中亮輔(横浜F・マリノス)がファーストタッチで豪快なシュートを突き刺すなど、前半はほとんどキルギス陣内で試合が展開するワンサイドゲームになった。

 最終的なスタッツも試合内容をそのまま反映し、ボールポゼッションは日本が66.2%と圧倒。シュート数も日本の15本に対して、キルギスは前半終了間際に1本を記録したのみ(そのシュートもミスキックにより大きく枠を外れたものだった)。キルギスのコーナーキックは後半43分に得た1本だけだった(日本は7本)。