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ベレーザが4連覇達成。
優勝したのに選手の自己評価は「20点」だった (4ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 それでも攻撃に入った際、常に数的有利を作るためのポジショニングや、味方と相手のバランスを見ながら、間に顔を出すことで自然とボールホルダーと進行方向に選択肢を多く含んだ三角形が形成されている回数が増えてきている。タイミングを合わせて人数をかけることができれば、選択肢は無限に広がっていく。

 春先にチームの取り組みを見た時は、少なくとも3年ほどの時間は要するのではないかと思っていた。ところがチャレンジしながら最も重要である土台を築き、2冠(リーグカップ、リーグ)を達成してしまうのだから、ベレーザの選手たちの技術は当然のことながら、そのサッカー理解度の高さは計り知れない。

 笑顔なき優勝ではあったが、それもいいではないか。選手がすぐさま修正箇所を話し合えるということは、すでに次への一歩を踏み出した証拠。彼女たちが笑顔で自分たちの試合に納得する瞬間を迎えたとき、ベレーザは女子サッカーで唯一無二のスタイルを築き上げているはずだ。それはきっとそんなに遠い将来のことではないだろう。

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