アジアカップへ向けて福田正博が森保Jで見たい4人のアタッカー (3ページ目)
2トップの一角として、武藤嘉紀(ニューカッスル)を招集する可能性も十分ある。彼はポストプレーヤーというよりは、前線で動き続けることが特長で、移籍したニューカッスルで当初は途中出場が続いたが、先発の座をつかみつつある。チームで試合に出てコンディション面に不安はないうえに、W杯ロシア大会では不完全燃焼に終わった悔しさを晴らそうとアピールするはずだ。
また、2列目の中島翔哉の左MFと、堂安律の右MFのポジションは、候補となる左MFなら乾貴士、右MFなら久保裕也が、森保体制ではまだ招集されていない。W杯ロシア大会でレギュラーをつとめた乾に関しては、彼を招集することで中島の日本代表での経験を増やす時間が減ってしまうことにもなる。
乾が森保監督の元でどんなプレーをするかを見たいファンは多いと思うが、4年後に乾は34歳。サッカーは年齢でやるものではないとはいえ、これから主力として日本代表を牽引する存在になるべきは、やはり24歳の中島だろう。だからこそ、いまは中島に代表戦を数多く経験させることを最優先にすべきと私は考える。
もちろん、守備陣でも試してほしい選手はいる。左SBではウルグアイ戦で長友佑都(ガラタサライ)がベテランらしい存在感を発揮して、中島がプレーしやすい環境をつくり出していたが、彼に代わる選手として試してもらいたいのが鹿島の安西幸輝だ。左SBの理想は左利きだが、安西は右利きながらもチームで左SBをつとめ、1列前の左右アタッカーもできる。安西を強く推すのは、彼のプレースタイルが攻守にアグレッシブで、森保監督の目指すサッカーにフィットすると考えているからだ。
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