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朴訥な19歳。冨安健洋は日本の未来を背負って立つ守備の俊英だ (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Yoichi Igawa photo by Getty Images

 福岡で生まれ育ち、高校2年で公式戦デビューを果たし、U-19日本代表の主力としてAFC U-19選手権の初制覇に貢献。アビスパ福岡の井原正巳監督から直々に守備の極意を学んだ逸材は、順調以上のステップを踏み、ついにA代表でも足場を築き始めている。ベルギーからの報道によると、所属先のシント・トロイデンの指揮官も特大の期待を寄せているという。冨安の目前には明るい未来が開けているはずだ。

 でも本人はいたって慎ましい。

「まだ1試合やっただけですし、これでどうこうなるわけではないと思います。また練習からアピールしないといけない。立場は変わらないと思います」

 日本の未来を背負って立つべき守備の俊英が、重要な一歩を踏み出した。槙野が言うように、クオリティーに注文はないが、ひとつだけ願うとすれば、次の試合後にはもう少しだけ笑顔が見たい。傍目にも代表での試合を楽しむことができるようになれば、彼はもっともっと良くなるはずだ。

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