日本はコロンビア戦の「超ラッキー」を認め、セネガル戦はミス減少を (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「どこでチャレンジのパスやドリブル、スピードの変化を入れるかというのを、ハーフタイムにみんなで話していた。そこはリスク負っていこうよ、と。それがいい形でできたときは、チャンスになっていた。(CKにつながるシュートを放った)ヒロキ(DF酒井宏樹)も惜しかったが、それもサイドバックがあそこまで入っていったから。少しずつ(相手に)圧力をかけていけたんじゃないかとは感じる」

 長谷部が、「しっかりとハーフタイムに修正して結果を出せたのは、大きな前進」と胸を張れば、西野監督も「運動量も含め、ハーフタイムの修正力、対応力でコロンビアを上回れた」と選手を称えた。

 とはいえ、冷静に振り返れば、かなりの運が日本に味方してくれた試合でもある。

 試合開始早々の3分にして、何でもないロングボールから相手DFの軽率な対応に乗じて大迫が抜け出し、GKと1対1になるビッグチャンスを得た。

 FWなら絶対に決めてほしい場面ではあるが、一方で、これを大迫が決めていたら、日本に"1点を取るだけ"だった。

 ところが、大迫のシュートがGK正面をついたことで、はね返ったボールを香川がシュートするに至り、結果的にMFカルロス・サンチェスのハンドを誘った。日本は香川がPKを決めて1点を取ったうえに、カルロス・サンチェスをレッドカードによる退場へと追い込んだのである。

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