お手本はレバンドフスキ。森保ジャパン田川亨介、ポストプレーを磨く (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 膨らみつつある自信がさらに大きくなったのが9月23日、埼玉スタジアムでの浦和レッズ戦である。開始早々に相手DFの背後に走り込み、ワンバウンドした落ち際をボレーで叩くと、後半にも相手のクリアミスをかすめ取り、ループシュートを決めたのだ。真っ赤に染まるホームゴール裏のサポーターに戦慄を走らせる2ゴール――。

「あの2点は本当に自信につながるゴールだったし、あれがキッカケで心に余裕が生まれましたね」

 11月にはモンゴルで開催されたU-19アジア選手権予選に臨んでいる。FW久保建英(FC東京)の次に若かったU-20ワールドカップとは異なり、年長者として臨んだこの大会ではエースとして、チームを牽引する役回りを担った。

 なかでも見せ場となったのが、グループ最大の難敵であるU-18タイ代表戦だ。守りを固めるタイのゴールを二度もこじ開け、チームを2-1の勝利へと導いた。

 そのときの経験が、U-23アジア選手権で生きた。

「モンゴルでもタイは守ってきたので、今日も難しい試合になると思っていました。でも、最後まで粘り強くみんなで戦えて、ああいうゴールが生まれたのはよかった」

 プロデビューを飾ったころ、田川の目標とする選手は、ガレス・ベイル(レアル・マドリード)だった。

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