森保ジャパン主将・神谷優太は「チームを勝たせること」にこだわる男 (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 チームを勝たせることへの強烈なこだわり――。

 それは、湘南ベルマーレで過ごした2年間に、正確に言えば、苦い想いを味わった2017年シーズンに大きく芽生えたものだった。

 2017年5月のU−20ワールドカップは直前まで代表候補に名を連ねながら、最終メンバーから落選した。その後、湘南でも出場機会を得られず、失意のシーズンを送った。

 ピッチに立っている選手と、自分とでは何が違うのか。

 J2優勝、J1復帰を果たすチームの戦いをベンチから、スタンドから眺めながら神谷は気づく。

「(試合に出ている先輩たちと比べて)技術もシュートもパスセンスも負けていると思っていない。じゃあ、何が劣っているのかと言うと、その試合における集中力や、その試合にかける想いがまだまだ違った。その差がすごく大きいと感じましたね」

 戦いの場をJ1に移す湘南とは裏腹に、神谷は2018年シーズン、期限付き移籍してJ2の愛媛FCで武者修行に励む道を選んだ。それは、足りないものを身につけるための挑戦だった。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る