豪州戦を「ロンドン&リオ世代」で
勝たなければロシアW杯も勝てない

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選がいよいよクライマックスを迎える。

 ラスト2ゲーム――。

 グループB首位の日本代表は8月31日にホームで同3位のオーストラリアと、9月5日にアウェーで同2位のサウジアラビアと対戦する。2位以内でフィニッシュすれば出場権を獲得できるが、3位に転落すればアジア第5代表決定戦、さらに北中米カリブ海4位とのプレーオフに回ることになる。

ロンドン五輪世代の原口元気たちがハリルジャパンを牽引する日も近いロンドン五輪世代の原口元気たちがハリルジャパンを牽引する日も近い 改めておさらいすると、日本は勝ち点17でグループ首位(5勝2分1敗)。サウジアラビア(5勝1分2敗)とオーストラリア(4勝4分0敗)はともに勝ち点16でそれぞれ2位、3位につけている。日本が2試合のうち1勝でもすれば、グループ2位以上が確定して出場権を獲得できるが、ともに未勝利に終わると3位に転落する可能性が高い。

 日本は過去8勝1分3敗と、サウジアラビアとの相性が悪くない。しかし、最終戦は何度も煮え湯を飲まされてきた中東でのゲーム。今回も何が待っているかわからない。それを考えれば、ホームのオーストラリア戦で決着をつけたいところだ。

 4分1敗――。

 これは、オーストラリアがアジアサッカー連盟に加入した2006年以降に行なわれたワールドカップ予選における対戦成績だ。そう、日本はワールドカップ予選でオーストラリアに勝ったことがない。

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