U-20日本は「フィジカルの怪物」
ベネズエラをどう攻略するのか (3ページ目)
圧巻だったのは、メキシコを1-0で下したグループリーグ最終戦だ。コルドバはDFラインの裏に走り込むと、浮き球のパスを軽やかにジャンプしながら左足アウトサイドで巧みにトラップ。後ろから相手DFに寄せられるも、弾き飛ばしてドリブルで進み、最後はGKもかわしてゴールへシュートを流し込んだ。技巧とパワーを見せつけての決勝ゴールだった。
このゴールからもわかるように、コルドバは得点能力も高く、ここまで4ゴールは大会得点ランキングでトップの数字である。
日本側から見ると、この背番号19を自由にプレーさせてしまえば、たちまち守備網は破綻してしまう。まずはコルドバをいかに封じるかがカギとなるだろう。
マッチアップするのは日本の左サイドバック、つまり順当ならDF舩木翔か、杉岡大暉である。あえて攻撃力の高い舩木を起用し、(日本から見て)左サイドで先手を取るのか。あるいは、身長188cmのコルドバに同182cmの杉岡をぶつけて守備力で対抗するのか。内山篤監督がどんなコルドバ対策を採ってくるかは、ひとつの注目ポイントとなる。
また、コルドバとともに、ベネズエラのサイド攻撃を担うのが、左サイドのFWアダルベルト・ペニャランダ(背番号7)。コルドバほどのスピードとパワーはないものの、技術を兼ね備えた、こちらも優れたドリブラーだ。
この他にも、ベンチに控えるFWヤン・ウルタード(背番号13)、サムエル・ソサ(背番号15)も、パワフルなアタッカー。4-4-2、あるいは4-2-3-1とはいえ、実質4トップと言ってもいいほど、能力の高い選手をズラリと前線にそろえる攻撃力は、間違いなく今大会屈指である。
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