ヤングなでしこが目指すは東京五輪。
「この3位はあくまでも通過点」 (5ページ目)
3位を勝ち取ったことを評価し、次世代の成長に期待を寄せた指揮官だが、「技術的にも判断も精神的にも一段も二段も上に上がっていかないとダメ。上のレベルの戦いには力が及んでいない」とも受け止めている。
"なでしこジャパンで世界一を獲る"という新たな目標に向かうヤングなでしこたちだが、高倉監督も簡単に"なでしこジャパン"への門を開くつもりはない。それでも「少しずつ融合していければ」と、招集の可能性を含ませた。
優勝を目指していたチームが、準決勝敗退というショックを受けたメンタル面からすると、そこで掴んだこの3位は意味深いものがある。選手たちにとってこの銅メダル獲得は自信につながるはずだ。同時に、なでしこジャパンの成長に直結する課題が得られたことも大きい。そのことを彼女たちは実感している。
「この3位はあくまでも通過点」だと選手たちは口々にいう。東京オリンピックまで4年。そのとき、ここから巣立った選手がどのように成長しているのか。最後の育成世代の代表として戦い終えたヤングなでしこたちの、ここからのさらなる奮闘に期待したい。
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