過熱する「本田外し」に異議あり。オマーン戦はそこまで酷かったか (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 オマーン戦では左ウイングに入った齋藤も本田と同様、ややインサイドにポジションを取り(これは監督の指示だったようだ)、カットインからのフィニッシュよりもチャンスメイクに回る機会が多かったため、本田にシュートチャンスが巡ってきた。4本のシュートは、大迫と並んでチームトップの数字だ。

 フィニッシャーとしての役割に加え、セットプレーでの空中戦も強く、依然としてピッチ内での精神的な拠り所でもある。大一番となるサウジアラビア戦では経験のある本田が必要なのではないか。

 指揮官の発言も含め、批判があることを認識したうえで、本田はオマーン戦の翌日、こんなことを語った。

「批判もありがたいことだと思っているし、見返したいという気持ちがなくなってしまえば、サッカーを辞めるべきだし、本田はパフォーマンスを上げてきたとか、もう一度本調子に戻してきたって言われないといけないと思っているので、自分で強がって発言するだけじゃなく、実際に明らかに戻ったって言われることも重要だと認識している」

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