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過熱する「本田外し」に異議あり。
オマーン戦はそこまで酷かったか (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 FW大迫勇也(1FCケルン/ドイツ)が決めた2点目のゴールシーンでも、MF山口蛍(セレッソ大阪)からのパスを受け、タメを作って清武に預けたのは本田だった。

 個人的に採点を付けるとすると、「6」――。及第点のプレーに映った。

 大迫、清武、山口ら周りの選手たちの活躍があまりに鮮やかだったため、霞んでしまったかもしれないが、本田は彼らの活躍を引き出す一助となっていたように見えた。

 興味深かったのは、前線の選手たちの距離感、コンビネーションだ。

 右ウイングの本田がマークを引き連れてインサイドにポジションを取り、右サイドバックのDF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)やトップ下の清武をフリーにする場面が何度か見られた。また、球離れも早く、ワンタッチ、ツータッチで周囲にボールを預け、前線に走り込んでいた。

 そうした関係性について、清武が明かす。

「昨日は圭佑くんの位置を見ながら、中に入ったら外に出るっていう距離感を大事にしていた。そういうふたりの距離感については、試合前に話をしていた。あのシーン(大迫の2点目)は、圭佑くんが中に入っていってくれて、僕が外に開いて、蛍も加わって。いい攻撃だったんじゃないかと思います」

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